フシギにステキな素早いヤバさ

フシギにステキな素早いヤバさを追いかけて。俺は行くだろう。

けいおん!!平沢唯の表現的なところ

僕の中でけいおん!の占める位置は非常に高いです。
映画の公開がせまり、ついにGyaoで二期の3話までを見ました。


けいおん!を見るととくに平沢唯の生き様には心を動かされることが多く、それと同時にアニメーションの作画や音楽があいまって毎話毎話号泣しながら見ています。
どんなアニメもそうなのかもわかりませんが、けいおん!を見ていて思うのは、彼女たちがメンバー同士、おたがいをけしてバカにせず、愛しあい生きているところに惹かれてしまいます。
それがTVアニメという公衆表現だということを抜きにしても、平沢唯の言葉遣いは他のメンバーたちとは一線を画して表現的であると思います。

唯「うん、やっぱドラムはりっちゃんだよ。演奏を始めるとき、ふりかえると、りっちゃんが元気な顔でスティックを叩いて合図してくれるでしょ。そしたらなんか、やるぞーって気になるんだ。それに、りっちゃんのおかげで私わかったよ。同じバンドやってても、見える風景も考えてることも違うって。みんなにはみんなの場所があって、ぜんぶ違うけれど、でも!」
律「演奏すると、ひとつになるんだよな!」
唯「そう!」

けいおん!!第三話「ドラマー!」

どんなとき、なにがどうなのか、それを逐一明確に表現する唯のことばは説明的であり、また語尾「だよ」「でしょ」「だ」「よ」という呼びかけの助詞たちは相手に伝わっているか念押しをします。唯のことばはいつも詩的ではないのだけれど、具体的です。僕の考えるに、平沢唯がバンドのフロントマンとして優秀に見えるのは、単にそのエネルギーだけではなく、一期のアルバイトのエピソードでエアギターをする点や、二期の第一話で必殺技を練習する点などからかいま見られる、説明的だったり表現的だったりするふるまいにあります。
一期の合宿のエピソードでエアギターで幻視を見せたことも挙げられます。
引用した上記の台詞においても、平沢唯は単に感動的な内容を語っているだけではなく、表現自体がていねいでわかりやすくイメージしやすいのです。
具体的には、「ふりかえると」→「スティックを叩いて」→「やるぞーって気になるんだ」→「みんなにはみんなの場所があって」
動作をはっきり示すこと。それから「やるぞーって気になる」+「んだ」と念を押すこと。つまり「気になる」が自分の感覚を叙述するだけではなく、相手にちゃんと伝えようとしているんだということをことばの上で明確に示していること(これは、エリオをかまってちゃんの「Os-宇宙人」の「あなたのことが好き」から「あなたのことが好きです」へと表現が変わることとも関連があります。語尾が加わることで他者へと気持ちが明確に押し出されるのです)。
場所すなわち立ち位置に言及していること。


平沢唯は表現においてとても優れていると思うのです。