フシギにステキな素早いヤバさ

フシギにステキな素早いヤバさを追いかけて。俺は行くだろう。

あずにゃんに捧げる歌(デモ)

一発録りで作ってみました。
歌詞とメロディはメトロノームを聞きながら一発で作りました。
ギターのコードは、歌に合わせて適当につけました。
そのあと、メトロノームを消してドラムは適当につけました。

http://itunes.apple.com/us/app/overdub/id460175493
このアプリ、かつて使ってた4トラックMTRを思い出してなかなか楽しいんで、気が抜けたときに録っちゃいたくなります。

歌詞


君の長い髪を 僕は触って匂いを嗅いでたい
君が振りかえると その白い細い手が
僕の目をにらむ

さらばあずさ 君の名をおぼえておこう
墓場に行っても 花を僕の上に置いて
笑って 微笑んでほしい
暑い夏の日のひかり

あずにゃんに捧げる歌)

こう見えても、けっこう高速でリアルタイムに処理しながら歌詞を考えていたわけなんですが、作詞のさいのポイントは3点ぐらいでしょうか。

  1. 白い細い手が
  2. さらば「あずさ」
  3. 墓場に行っても

僕の歌詞はわりかし、「匂い」ということばがよく出てきます。たぶん。
「匂い」が出てきたときに、触感をかさねるべく、「あずにゃんの白い手をつかむ」というイメージが湧いたんです。
ところが、リズム的(あるいはメロディというか旋律の音数的)に、語数が足りないことが「その白い」あたりで発覚したため、急遽「細い」というぎりぎりの形容詞を挿入しました。

僕としてはあずにゃんの腕をつかんだこともないのに(「白い」は視覚だからセーフ)、「細い」なんていっちゃっていいのかな、という倫理がいまだに引きずられていますが…


そこまでいったものの、「手をつかんだ」事実に対して「僕の」と言っちゃってしまったせいで、意味的に「僕の手」ではおかしくなるため、「手」を「目」と後付けで理解する戦法をとりました。にもかかわらず、あとで歌詞を聴き取って文にしてみると、「その白い細い目が」ではおかしいのではないかということに気づき、いちおう歌っているまんまに歌詞を記述しています。

「さらばあずさ」については、「あずにゃん」といいそうになって、これが音感的に美的でないとの直感的判断が働き、「あず」まできたあたりで急遽「さ」に変更しました。これはおそらく、「さらば」で始まったため、「さ」で終わる方が美しいこと。また、「あずにゃん」の「にゃん」ではあまりにもフレーズの終止感が強く、アクセントが強いため、「生硬」になってしまうのではないかと考えられます。


ここまでで語感による意味の構成はよくできたかなと思いましたが、物語内容が「狭い」、詩的飛躍がないと考えたため、「さらば」→「君の名を覚えておこう」(これはクリシェです)→「墓場」というふうに、一時の別れ(卒業)の感触を一気に一生の問題へとつなげるという詐術をほどこしてみました。後半に「花を」が出てくるのは、もちろん「墓場」からの「は」による頭韻にもとづいてると思われます。


結局、聞き返してみるとフォークソングみたいだなーと思いました。コードをちゃんとつけないと、フォークっぽさが強調されてしまいますねw
以上。

おまけ