セクシーボーカルの系譜について教えてもらったよ
まとめ
けっこう増えてきたので、まとめをTogetterに移行した。
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たぶん。
概要
hat808さんよりヒントを教えていただいたのでメモ
歌い方はしゃっくりするように語尾をしゃくりあげるヒーカップ唱法、どもるように口ごもって発音するマンブリング唱法、従来からのカントリー系の歌唱方法であるホンキートンク唱法、また器楽の特徴ではロカビリー、ブルー・グラス、ヒルビリー特有のウッド・ベース奏法であるスラップ奏法やカントリー〜ロカビリーのギター奏法であるギャロッピング奏法が用いられることが多い。
ロカビリー - Wikipedia(太字強調は引用者=やおき)
また、ja_bra_af_cuさんが教えてくださったリンクはけっこう興味深い読み物です。 Wikipediaの引用ではなく、知見の広い方の個人サイトのようです。
彼が後期Japanで生み出した「低音をひっくり返す」歌唱法は、今もさまざまなバンドのボーカルに使われている。ラルク・アン・シェイルのハイド、ルナ・シーの河村隆一、そして多くのヴィジュアル系バンドが、直接的、もしくは間接的に彼の歌唱法を取り入れている。
http://hw001.spaaqs.ne.jp/clonecat/appreciation/sylvian.htm(太字強調は引用者=やおき)
Elvis Presley
ぼくの大好きなアーティストです。高校生のときはよく替え歌やパクリソングを作って録音して遊んでました。
音源の Baby Let's Play House などは、ヒーカップやマンブリングが使われているみたいです。
特徴
- 高音へのしゃくり上げ(ヒーカップ、しゃっくり)
- 「ベイビー」の「ブブブブブブブォブォブォェベイベー」というどもり(マンブリング?)
感想
キモくてエグくてエロい。いいですね。好きです。
マンブリングって今はJ-POPやV系等でどうなってるんだろうという疑問が沸きます。
Japan
グラムロックのバンドだそうです。
ジャパン (Japan) は、イギリスのニュー・ウェーヴバンド。デヴィッド・シルヴィアンを中心に1974年結成。1982年解散。
特徴
- 低音から目的音へのグリスアップ(ずり上げ、しゃくり上げ)
- 声のひっくり返りの利用(ヒーカップ、しゃっくり)
感想
いい感じにキモくてエロいですね。音程が不安定(または不確定)に聞こえるところが、確かにヴィジュアル系、特に耽美系だったラルク・アン・シエルの『DUNE』期とかを思い起こさせました。
Paul Anka
ぼくの大好きなボーカリストです。音源で取り上げたDIANAは歌詞もストレートかつロマンティックで好きですね。「Oh my Darlin'」のくだりでタッタカタッタカとリズムがかわるのも可愛くて好きです。
特徴
- 「You and I will be as free」の「You」における声のひっくり返りの利用(ヒーカップ、しゃっくり)
- ひっくり返るような声と太めの声の利用
感想
2番目の特徴に関しては、ラルク・アン・シエルやGacktの歌の特徴でもあり、一般に想像されるヴィジュアル系、V系の一翼を担っている歌い方ではないでしょうか。
「セクシー」と呼ばれるように、こういう男性的な声の低さや太さや甘さと、つんざいたりひっくり返るような中性的な声を織り交ぜて利用することは、エロくてエグくていいなと思うところです。ポールアンカにかんしては、エグさよりも今にも泣き出しそうな弱虫さ、ナイーブさとぼくには感じられています。
音源
Elvis Presley
Elvis Presley - Baby Let's Play House
JAPAN
Japan - Gentlemen Take Polaroids(孤独な影)
Paul Anka
ソース by hat808
@yaoki_dokidoki お早うございます。隆一などV系特有の唱法(キモ系)をお調べですか?ならば「ヒーカップ唱法」という用語が便利ですよ。ロカビリー起源でパンク/ニューウェーヴにて再評価/継承された語尾をずり上げる唱法です。ポスト・パンク経由でV系に継承されたと思われます
— hat808/ハットハチマルハチ (@hat808) 2012年12月25日
@yaoki_dokidoki 続)ヒーカップ唱法(しゃっくり唱法)の参考リンクを挙げておきます→◆ロカビリー:特徴(他にマンブリング唱法、ホンキートンク唱法も)http://t.co/K2hEvWlB◆Vocal hiccup(英語)http://t.co/SOuRQeBT〆
— hat808/ハットハチマルハチ (@hat808) 2012年12月25日
@yaoki_dokidoki なるほど、ご存知でしたか。おっしゃるとおり、歌唱法から歴史的に文化をたどれますね。どちらかと言えばカウンターカルチャー的なジャンルの歌唱法として使われる傾向にあるのが、興味深いです。(他に用語として、グリッサンド、ベンド、ポルタメント等々)
— hat808/ハットハチマルハチ (@hat808) 2012年12月26日
メモ:このへんのことばで昨日の曲のいいかえできるかな。
ソース2 by ja_bra_af_cu
グリッサンド、ベンド、ポルタメントあたりは西洋芸術音楽ではあまり望ましくないものである(だった?)って山田陽一編『音楽する身体』のロマのバイオリンに関する論文に書いてあった記憶
— jabrafcu (@ja_bra_af_cu) 2012年12月26日
メモ:読んでない
@yaoki_dokidoki @hat808 前こんな話をしました(22:07以降の数ツイート) http://t.co/lQQlWLlv
— jabrafcu (@ja_bra_af_cu) 2012年12月26日