Singin' My Lu のサウンドにおけるサイドチェインコンプ
Twitterで先日、hat808さん([twitter:@hat808])に「サイドチェインコンプ」というテクニックを教わりました。
実際に、教えていただいたサイトサイドチェインを使用する Logic Pro の使い方を読みながら Logic Pro をいじってみたら、それっぽいのが出来ました。コンプレッサーのパラメーターはまだ適当にいじっている状態です(初めはしきい値の値を高く設定しすぎ、ぜんぜん圧縮がかかっていなかったので効果がわからなかったのですが、サイドチェインのコンプレッサーで圧縮を極端にかけさせることでうねうねした感じになりました。リリースタイムの調整も重要でした)。
成果物
ぜんぜんヒップホップではない感じです。ベースとか動かし過ぎかもしれません。やっぱ慣れでコードとかメロディ動かす発想になっちゃいますねえ。
hat808さんから教わったこと
先日のソウルド・アウト音色分析のブログと音源をチェックさせてもらいました。他に音色分析に有用な概念や処理方法が、いくつか挙げられそうです。お節介かもしれませんが、少し私に解説させてください。参考のため、件の曲のサビを部分的に耳コピしてみました。
いろんな音を省いて、シンセを目立たせています。このレイヤーされたシンセが裏拍で立ち上がる処理は、「サイドチェインコンプ」を使用します。実は、この音色は裏打ちで入力しているのではなく、表拍から伸ばしっぱなしの音に「サイドチェインコンプ」をかけることで、裏打ちのノリを出している感じです。
- Logicでのサイドチェインコンプの例→ サイドチェインを使用する Logic Pro の使い方
この裏拍ノリのSaw波シンセと、その2オクターブ上で鳴るポルタメントしたモノシンセ風の音は別々の音ではなく、おそらく1つのトラックで発音された1つの音色だと思います。つまり、普段は下の方でベースにレイヤーされていますが、急浮上する感じです。「2オクターブをポルタメントで動く、デチューンしたユニゾンSaw波シンセを、サイドチェインコンプで裏拍ノリを出し、ベースの動きに合わせてレイヤーしている状態」というのが音色分節の結果です。間違いがあるかもしれませんが、参考になれば幸いです。〆
ソース
https://twitter.com/hat808/status/332502381675814912 https://twitter.com/hat808/status/332502516128440321 https://twitter.com/hat808/status/332502618108739587 https://twitter.com/hat808/status/332503726470336512 https://twitter.com/hat808/status/332506027465506818
サイドチェインとは
よさげな図と解説を見つけたので補足します。
典型的には、ベースにかけるコンプレッサーをキックでトリガーする、という風に使う。この例ではキックが鳴る瞬間だけ音量が絞られ、単調に鳴っているベースにキックの音に同期したビートを与えるような効果となる。
サイドチェイン:Side Chainとは | 偏ったDTM用語辞典 - DTM / MIDI 用語の意味・解説 | g200kg Music & Software