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【梗概と目次を訳してみた】ミシェル・フーコー(from SEP)【哲学】

前回の記事でシノハラさんが言ってないことを書いてしまったみたいで、ああ悪いことしたな〜と思い、何か記事を書こうと思ってアニソンについて調べていたらミシェル・フーコーのことが気になってきました。

なお、シノハラさんのコメントは以下です(太字は引用者=ぼく)。

正直、言った先から自分で話したことを忘れていくような人間なので、もしかしたらそうとられるような主旨の発言をしたことがあるのかもしれませんが

しかし、冒頭で引用されているような内容のことを言ったことは多分ないですし、そういうことを考えていたこともないです。

(中略)

ところで

上の記事で違和感を覚えたのは、アニソンはそのアニメの主人公ないしそれを演じている声優が歌うものが多いというのが前提になっていることです。

むしろ、それって少数派なのではと思うのですが。

「言ったことは多分ない」→シノハラさんすみません。悪かったです。と思いました。

「むしろ少数派」→そういわれるとそんな気がするので、調べたいと思いました。

フーコーが気になった。というのも、2008年に書かれたレスで下記のような書き込みを見て、「これどうなっているんだろう」と考えている自分が、歴史上のテキストを読んで言説分析をしているフーコーのように戯画化されて見えてきたからです。

4 : ななしのよっしん :2008/08/21(木) 23:37:00 ID: qxACIZUoqV

>> 2

>> 3

そういう曲は分類2に含んでもいいんじゃない?

分類2→世界観にあった曲(タイアップ含む)

分類3→全く関係のないタイアップ曲

って感じで。

世界観にあってても、専用って訳じゃない曲もあるだろうし。

引用元:ニコニコ大百科の「アニメソングについて語るスレ」

もちろん、たかだか5年前のスレを見て哲学のたいした素養もない自分がフーコーに見えるというのはおかしな話です。なんでそんなくだらない妄想をしたかというと、このレスに書かれている「分類」ということばが、現時点で自分の見ている大百科記事には書いていなかったからだろう。

もちろん、レスの日時と改訂の記録を照合すれば、下記のように「歴史」を取得することができる。

おおまかな分類

  1. そのアニメ専用に作られ、タイトルや固有名詞(主人公の名前やアイテムの名前)などが歌詞に含まれる。

  2. そのアニメ専用に作られるが、歌詞に固有名詞を含まない。しかしアニメの世界観にあっている。

  3. 全く関係のないタイアップ曲。

その他にも別番組用の曲を引っ張ってくる、歌詞がない、今の僕には理解できないなどのパターンもあるが稀である。

引用元:リビジョン31450

この当時、人々がこういう言葉を用いてどう考えていたんだろう(考古学)、とか、今のニコ百記事はスレの議論ともあいまってどういう因果で形成されたんだろう(系譜学)という関心の持ち方は、なんとなくフーコー的ではないかな、などと思ったのである。

ところが、だいたい「フーコー的」というのも思い込みみたいなものなので、とりあえず困ったときはSEPというわけで、フーコーの記事にあたってみて、梗概と目次を訳してみた。もう少しやりたかったが、疲れているしこれでも1時間ぐらいかかってしまった。

【原文】Michel Foucault

引用元: Michel Foucault

First published Wed Apr 2, 2003; substantive revision Wed Sep 17, 2008 Michel Foucault (1926–1984) was a French historian and philosopher, associated with the structuralist and post-structuralist movements. He has had wide influence not only (or even primarily) in philosophy but also in a wide range of humanistic and social scientific disciplines.

    1. Biographical Sketch
    1. Intellectual Background
    1. Foucault's Critiques of Historical Reason
    2. 3.1 History of Madness
    3. 3.2 Archaeology and Genealogy
    4. 3.3 History of the Prison
    5. 3.4 History of Modern Sexuality
    1. Representation in Modern Philosophy
    2. 4.1 Classical Representation
    3. 4.2 Kant's Critique of Classical Representation
    4. 4.3 Language and “Man”
    5. 4.4 The Analytic of Finitude
    1. Philosophy and Ancient Sexuality
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【訳】ミシェル・フーコー

初版は2003年4月2日水曜日、主要な改訂は2008年9月17日水曜日に行われた。

梗概

ミシェル・フーコー(1926年生−1984年没)は、構造主義およびポスト構造主義運動と結びついたフランスの歴史家および哲学者である。彼は単に(あるいは主にでもない)哲学においてのみ影響を与えたわけではなく、むしろ人文学と社会科学の領域の方に幅広く影響を与えた。

目次

    1. 生い立ちのあらまし
    1. 知的な背景
    1. 歴史的な理性に対するフーコーの批判
    2. 3.1 狂気の歴史
    3. 3.2 考古学と系譜学
    4. 3.3 監獄の歴史
    5. 3.4 近代的な性の歴史
    1. 近代哲学における表象
    2. 4.1 伝統的な表象
    3. 4.2 伝統的表象に対するカントの批判
    4. 4.3 言語と「人」
    5. 4.4 有限性にかんする分析
    1. 哲学と古代の性
  • 参考文献
  • 学術的便利ツール
  • その他インターネット上の文献
  • 関連記事

訳の参考にしたリンク集