フシギにステキな素早いヤバさ

フシギにステキな素早いヤバさを追いかけて。俺は行くだろう。

宣伝です。「Os−宇宙人」論を6月12日の文フリにて『筑波批評』に書きました

 受信《じゅしん》してるかなと
 接続《せつぞく》してみると
 みんなが避《さ》ける中《なか》でぱちくり見《み》ているあなたがいたから
 テレパシる気持《きも》ちが、
 電波《でんぱ》が違《ちが》くても
 きっとね何《なに》か掴《つか》んでくれてる あなたの事《こと》が好《す》き

 今、僕はTVアニメ「電波女と青春男」のOP曲「Os《おおしま》―宇宙人《うちゅうじん》」をきいている。1曲ループ再生というききかたで。この歌についてなんだか引っかかるものがあり、それについて知りたいので、自分の歌アンテナがなにかを受信するのを待っている。Twitter でほむほむしたり、Twitter で議論してみたり、こうしてテキストエディターに向かって作文をしたりしながら、歌をくりかえしきいていると、自分のアンテナには塵が積もるようになにかがだんだんと引っかかっていって、かたちをもったことばたち、つまり「思考」をつくりあげていく。
 僕の耳にきこえているのは、藤和《とうわ》エリオ(声優・大亀あすか)のちょっとキーの外れたような歌唱法と、声、それから神聖かまってちゃんによる抑制の利いた雑さのある楽器演奏法や、もやもやとエフェクトのかかったコーラスの音響だ。
 そこから僕が感じとろうとしているものは、僕自身にもまだなんなのかわからない。歌詞の意味の深さかもしれないし、旋律の切なさかもしれない。歌詞の押韻のおもしろさかもしれないし、演奏のスタイルのおもしろさかもしれない。でも今はまだよくわからない。だから、なんということばでこれらを表現していいのかもわからない。
 だけど、とりあえず思考のためのヒントはある。切り口というか。

 こうやって取りだしてみる。
・歌詞の意味
・旋律の高低の動き
・旋律のリズミカルな動き
・編曲法
・録音からききとれる実際の演奏法
・声の加工
・歌唱法
・歌詞の韻律
・録音からききとれる音響の感触
・これらの総合からわかる彼らのスタンス
・表現全体からうける作品の感触

 今きいている音楽について感じた・考えた「なにか」を対象化して語ろうとするために、つまり批評するために、僕たちにあらかじめ用意された切り口を列挙するとこんな感じだと思う。

筑波批評』ではシノハラさんにいい感じのDTPワークをしていただいたので、キャプチャして貼り付けて宣伝にしようと思う。


 ↑これを見て僕が何が言いたいか分かる人もいるだろう。これは押韻の検証。


 ↑これは音数律。


 ↑これは音型分析、つまり楽式構造を見てる。これと音数律を組み合わせて「符割」をちょっと見ます。

「地味にすごい筑波批評」には、他にもいくつかのトピックがあるよ。たぶんみんなブログで宣伝するはずだからチェックしてみて!

筑波批評http://d.hatena.ne.jp/tsukubahihyou/
シノハラユウキさんlogical cypher scape2
伊藤海彦さんhttp://d.hatena.ne.jp/klov/
塚田憲史さんhttp://twitter.com/#!/tsukad50

シノハラさん(?)力作のフライヤー(クリックしてね)