JASRAC都倉会長の発言について
tentama_go: 二次創作をほぼ否定ですね(-_-;) Q「二次創作を阻害し、クリエイターの成長を阻むという意見へは?」 JASRAC会長「独創的なメロディを生み出し、後世に影響を与えるのは一握り。楽曲を真似ることで創作に勤しむ人材を育成しても底上げにはつながらない」
Twitterで上記のようなポストが何度かリツイートされてきて、ぼくは「本当にそんなことをいったのかな?」と違和感を感じたので、念のため元ツイートおよび、JASRAC会長の発言のソースを調べてみた。
違和感の理由は、2点ある。
- 当該のポストではソースが示されていなかったため
- 過度に扇情的な内容に見えた
しかし、元ツイートを調べたところ、本来は2連続するツイートであり、きちんとソースが示してあった。たまたまリンクがない方のツイートが多く拡散されてしまったらしい。
元ツイートはこれです。
JASRAC会長が著作権保護期間の延長について語ってます。「(世界に)統一することに意義。著作権をないがしろにする国に対して日本国民も厳しい視線を送ってるはず」「ミッキーをずっと守りたい気持ちはおかしなものではない」など http://t.co/qaxl3jaKaj
— てんたま (@tentama_go) 2013年11月28日
二次創作をほぼ否定ですね(-_-;) Q「二次創作を阻害し、クリエイターの成長を阻むという意見へは?」 JASRAC会長「独創的なメロディを生み出し、後世に影響を与えるのは一握り。楽曲を真似ることで創作に勤しむ人材を育成しても底上げにはつながらない」
— てんたま (@tentama_go) 2013年11月28日
上記のツイートのソースとおぼしきものは以下である。
- 著作権保護は「死後70年」にするべきか--JASRAC都倉会長に聞く - CNET Japan
- 著作権保護は「死後70年」にするべきか--JASRAC都倉会長に聞く - (page 2) - CNET Japan
――「二次創作を阻害し、クリエイターの育成を阻む」という意見については。
自分の専門である音楽の分野でいえば、そもそも「似せて作った」という判断自体が難しい。似ているといえば似ている、と言えるケースはあるでしょうが、その判断基準は主観に委ねられる。ただ厳しいことを言わせてもらえば、独創的なメロディを生みだし、後世に影響を与えることができるのは一部の人間であり、著作権フリーになった楽曲を真似ることで創作活動に励んでいる人材を育成したところでクリエイターの底上げにはつながらない、ということ。少なくとも、保護期間延長の是非に関わるような話ではないでしょう。
ここで、元ツイートとソースを比較すると、140字に要旨を納めるために若干の編集が加えられているのがわかる。
相違のある箇所を強調して表示してみよう。
――「二次創作を阻害し、クリエイターの育成を阻む」という意見については。
自分の専門である音楽の分野でいえば、そもそも「似せて作った」という判断自体が難しい。似ているといえば似ている、と言えるケースはあるでしょうが、その判断基準は主観に委ねられる。ただ厳しいことを言わせてもらえば、独創的なメロディを生みだし、後世に影響を与えることができるのは一部の人間であり、著作権フリーになった楽曲を真似ることで創作活動に励んでいる人材を育成したところでクリエイターの底上げにはつながらない、ということ。少なくとも、保護期間延長の是非に関わるような話ではないでしょう。
Q「二次創作を阻害し、クリエイターの成長を阻むという意見へは?」 JASRAC会長「独創的なメロディを生み出し、後世に影響を与えるのは一握り。楽曲を真似ることで創作に勤しむ人材を育成しても底上げにはつながらない」
細部が省略されているため、いくつか勝手な解釈ができる部分があるものの、少なくとも元ツイートはそこまで悪意のある要約ではないかな、と結論した。