フシギにステキな素早いヤバさ

フシギにステキな素早いヤバさを追いかけて。俺は行くだろう。

2012年4月28日、29日から頒布する『VOCALO CRITIQUE Vol.03』の紹介

[twitter:@vocalo_critique]の中の人になって、ちょっと紹介をしました。
要約をWeb上に保存するためにも、はてなダイアリーにもアップしておきます。

Twitterのまとめ

  • はーい。いつもニコニコあなたのそばに這いよる混沌、ボカロクリティークです。 posted at 22:53:59
  • ちょっと宣伝。 posted at 22:54:18-
  • 島袋八起が書いてます。 posted at 22:56:19
  • 超ボーマスに参加します。ブースはK44 白色手帖。2日連続参加です。 posted at 22:57:20
  • @k_takao 叩かれるのがこわくてぼくは書いてませんでしたw posted at 22:58:43
表紙
  • 今回発行されるボカロクリティーク Vol.03は、表紙にAHS社の猫村いろはさんをあしらった黄色い表紙です。http://blog.livedoor.jp/yotalog-vcq/ posted at 23:02:10
  • 表紙イラストは鷹緒さんによるあたたかいタッチで、今回もことりが飛んでいます。カワセミかな? ちがうかも。 posted at 23:08:18
  • Vol.01のカラーはピンク、Vol.02のカラーはグリーン、Vol.03のカラーは黄色なので、ぜんぶならべると信号機のように赤緑黄となりますね。 posted at 23:12:28
  • 『練習場で確実にうまくなる!ゴルフのきほん』はやはり周到に仕込まれたネタなのだろうか。RT @NakamuraYa_Y: こんな感じになります。 http://twitpic.com/9e110d posted at 00:46:28
  • RT @NakamuraYa_Y: こんな感じになります。 RT @Vocalo_Critique: Vol.01のカラーはピンク、Vol.02のカラーはグリーン、Vol.03のカラーは黄色なので、ぜんぶならべると信号機のように赤緑黄となりますね。 http://twitpic.com/9e110d posted at 00:31:24
目次
  • 目次を紹介します。まず、 有馬加奈子『人間化していくアイドル。偶像化していくボーカロイド。』/朝永ミルチ『ボーカロイド現象の行方』/デッドボールP『「創作」の価値』/こゆき『ボカロと歌詞師の優しい関係』/tomo『「初音ミク」で出来ること・出来ないこと』 posted at 23:14:44
  • それから、NezMozz『ディアスポラ、第一便。――<現状>についての一考察』/朝永ミルチ『小説 マーメイド BlackPast-Remix』/ねぎもち『ミクさんパンツ論草案』 posted at 23:15:14
  • 目次は以上かな。 posted at 23:15:37
  • 頒布価格は500円です。よろしくね。 posted at 23:18:51
  • きになる内容紹介を簡単にしますね。 posted at 23:19:47
  • (」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー! RT @tomo_ahs: (」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー! RT @deu_ani: (」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー! RT @tomo_ahs:(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー! posted at 23:21:12
有馬佳奈子『人間化していくアイドル。偶像化していくボーカロイド。』
  • 有馬加奈子さんの『人間化していくアイドル。偶像化していくボーカロイド。』はふたつのパートにわかれます。ひとつはアイドルを抽象的に論じた文章で、もうひとつはボカロコンサートのライブレポートです。 posted at 23:34:57
  • この有馬さんのタイトルは、有馬さんがアイドル好きだということに由来しているみたいです。 posted at 23:36:21
  • アイドル好きな有馬さんは、大学に入学してニコ動をみるようになり、アイドル曲関連の「踊ってみた」動画をみるようになったそうです。そこでよく見聞きするうちに次第にボカロ曲にも触れるようになったといいます。 posted at 23:38:24
  • 固めの文章で生身のアイドルたちとアイドルとしてのボカロを対比させながら考えるという感じです。ライブレポートの方は、3/9に行われた初音ミクコンサートのライブ体験が、ライブレポ的な文章でつづられております。 posted at 23:42:11
  • 有馬さんの本文の書き出しを紹介しておきましょう。「私は女性アイドルが好きです。そして、ミクさん始めボーカロイドが好きです。なので、今回は女性アイドル好きの視点からボーカロイドやミクさん達について語りたいと思います。」 posted at 23:44:22
朝永ミルチ『ボーカロイド現象の行方』、『小説 マーメイド BlackPast-Remix』
  • それでは次を紹介。朝永ミルチさんには批評文と小説のふたつをご寄稿いただきました。『ボーカロイド現象の行方』は、情報社会論といえばいいでしょうか。 posted at 23:49:57
  • 本文には宇野常寛、柴那典、村上裕一、福嶋亮大濱野智史のようなところから引用がされ、既存のネットワーク社会論などを援用して現況を整理してみようというふんいきがみられます。 posted at 23:57:02
  • 補遺では野尻抱介氏の『南極点のピアピア動画』が参照されていて、基本的にボーカロイド現象がもたらす「環境」や「ネットワーク」に注目している文章だといえるでしょう。 posted at 23:59:47
  • 本文を少し紹介します。「初音ミクのキャラクター性について触れる前に、環境的な支援に言及しないわけにはいかない。実際、初音ミクニコニコ動画YouTubeなしには成立し得ないムーブメントだからだ。」 posted at 00:01:49
  • AKB48の流行とファンの支援の力を説明する際に言われることは、ほとんどそのまま、初音ミクにも当てはまる」こんなかんじです。 posted at 00:02:54
  • さて、おなじ朝永ミルチさんによる小説を紹介します。朝永ミルチ『小説 マーメイド BlackPast-Remix』。 posted at 00:03:56
  • 「マーメイド」とは!? ブラックパストとは!? posted at 00:04:50
  • はい、それは10日Pの曲「マーメイド」とそのPVに描かれた世界にもとづいた二次創作小説です。 posted at 00:07:09
  • 小説なので書き出しを紹介します。「その本は、いつからか家にあった。蒐集家であった父が集めたのだろうが、どういう経緯で、我が家に辿りついたかを知るすべはもうない」 posted at 00:09:04
  • マーメイド伝説をモチーフにファンタジーが綴られる小説であります。 posted at 00:10:59
デッドボールP『「創作」の価値』
  • つぎに紹介するのは、創作をしている人には興味深いのではないでしょうか。デッドボールP『「創作」の価値』です。 posted at 00:13:40
  • タイトルにあらわれているとおり、括弧つきの「創作」がデッドボールPさんによって定義され、つぎにそれの価値について論じられます。 posted at 00:16:39
  • その定義を紹介。「作品を作って、発表して、きちんと作品に応じた正しい評価をされ、それに対するフィードバックを行い、そしてまた作品を作る。この一連のループをここでは『創作』と呼びたい」 posted at 00:19:44
  • 「創作」をループのかたちをした手続きととらえ、クリエイターが壁を越えるには、きちんと手続きをふんだそのループによって「創作」を続け、「選択肢」を増やすのがよい、と主張されます。 posted at 00:23:40
こゆき『ボカロと歌詞師の優しい関係』
  • つぎはこゆきさんの『ボカロと歌詞師の優しい関係』の紹介です。これもおなじく創作論です。 posted at 00:25:14
  • こちらの文章は、歌詞師としてのこゆきさんによる、経験的な描写によってボカロをもちいて創作することがどんなことなのかを論じています。 posted at 00:28:10
  • 本文ではおもに、楽曲担当の夏空Pとボーカル担当のがくぽ、そして作詞担当のこゆきさんがどのように歌を成立させていくかということが描かれています。 posted at 00:30:57
  • 本文をご紹介。「大筋のプロットと歌詞をPに渡すと、だいたい数日で調声したファースト・テイクを受け取るのですが、この際いつになく彼の表情が暗めでした。」彼=がくぽ殿です。 posted at 00:36:29
  • あ、すみません。彼=夏空Pでした…。つづき。「尋ねてみると、どうも殿の歌声に納得がいかないらしい。音を聴くと、確かにいつもの調子ではなく、どことなくナヨナヨしていて、何となくふてくされた声でした」殿=がくぽ。 posted at 00:39:43
  • がくぽさんにいい声で歌ってもらうためには、適切な歌詞の調整が必要だ。まとめると当たり前の話ですが、経験的に書かれているのでとても思いが伝わってきてよいですよ。 posted at 00:43:44
tomo 『「初音ミク」で出来ること・出来ないこと』
  • TLで流れてきたのでちょっと紹介。歌詞サイトへの歌詞の掲載って、確認すらされたことないんだけど http://togetter.com/li/293620 posted at 00:49:21
  • こちらのtogetterまとめでは、アジアンカンフージェネレーションの後藤さんが、自分の歌詞が自分の許可無く、営利を目的とした歌詞サイトにのっけられていることに困惑したことがまとめられています。 posted at 00:50:42
  • それに対して、津田氏が「その手間やコストを削減するためにJASRACが存在して、そこに委託してるわけですから(そしてそれは契約書に書いてある)掲載可否について文句をいうのは筋違いかと。」とリプライをしていたりしてます。 posted at 00:52:45
  • さて、本題にもどると、まさにこのような権利論をあつかったのがtomoさんによる『「初音ミク」で出来ること・出来ないこと』です。 posted at 00:53:53
  • ここで「出来ること・出来ないこと」というのは、われわれが与えられた権利として出来ること・出来ないことを指しています。 posted at 00:55:14
  • 本文は初音ミクの「イラスト」の使用にかんする権利がわれわれにどのように与えられているかを、おもにピアプロ・キャラクター・ライセンスにもとづいて考え、記述しています。 posted at 00:58:38
  • 本文を引用します。「最初に結論を述べれば、同人制作者は、ピアプロ・キャラクター・ライセンスに認められた範囲での利用行為であれば適法に行うことが出来、それを超える一定の行為については、クリプトンが提供するピアプロリンクシステムを通してクリプトンへの届け出を行うのでなければ、」 posted at 01:01:34
  • つづき。「適法にイラスト等を利用することが出来ないということになる。」 posted at 01:02:07
  • tomoさんによれば、この権利の付与は、同人制作者にとってかなり有利な条件だということになります。 posted at 01:04:48
  • ちなみに、プロフィール画像によるとtomoさんは美人弁護士さんのようです。 posted at 01:07:48
  • ピアプロ・キャラクター・ライセンスのわかりやすい要約はここです。http://piapro.jp/license/pcl/summary posted at 01:10:39
NezMozz『ディアスポラ、第一便。――<現状>についての一考察』
  • つぎはNezMozzさんの『ディアスポラ、第一便。――<現状>についての一考察』の紹介です。キレ味のあるコピーです。 posted at 01:12:27
  • 本文から引用。「ディアスポラ――離散が始まっている」 posted at 01:18:29
  • ぼくはこの批評を勝手に現代ボカロ社会論と名付けましたが、ボーカロイドシーンにおいて「みんな」がなくなり、コミュニティの離散がはじまった状況を肯定的にとらえた文章です。 posted at 01:20:56
  • 本文から引用します。「ひたすらに大きくなること。拡大を続けること。右肩上がりの成長曲線。『みんな』が大きな一つのビジョンを共有すること。それらは力強く、明快で雄々しい理想です。けれど私たちは同時にその、統一された理想の胡散臭さに気づいてしまっています」 posted at 01:23:42
  • つづき。「『大好きだから』は非常に強力なエンジンですが、それを全員が備えていなくても前に進み続けるだけの推力を、シーンはすでに持っています。」 posted at 01:26:05
  • つづき。「繰り返すようですが、各個人の『欲求』がカギです。他人の需要をすくい取る努力より、自らの中の需要を見極めるほうが大事です。最初からこれは大事な事ですが、これからもっと大事になるんですってば!」 posted at 01:27:53
  • つづき。「この場合、『みんなでミクさんペロペロしようよ!』ではなく、『僕はミクさんをペロペロしたいんだ!』のほうが大事です」以上。 posted at 01:29:15
  • このようにNezMozzさんが肯定するところに、初音ミク表象論と呼びうる、ねぎもちさんの『ミクさんパンツ論草案』があります。 posted at 01:31:01
ねぎもち『ミクさんパンツ論草案』
  • ねぎもちさんの問いは、「初音ミクさんのパンツの色は一般の二次創作に表象されるように、縞パンなのか、白なのか、あるいは」ということです。 posted at 01:33:02
  • 本文から引用します。「2012年2月6日〜12日に行われた第63回さっぽろ雪まつり、そのイベントにて初めて公開された等身大ミクさんフィギュアもまた例外なく白パンツであった(注1 著者自ら目視、確認済みの事実である)」 posted at 01:36:23
  • 本論ではパンツの色とデザインに関して、フィギュア市場/ゲーム市場/MMDモデルの3つについて実際に分布を調べる調査が行われています。 posted at 01:38:44
  • 調査対象の母数だけ挙げておきます。フィギュア(75点)/Project DIVA EX(80点)Project DIVA 2(65点)/MMDモデル(145点)。分布の状況はぜひ本文にあたってみてください。 posted at 01:42:36
  • だいたいこんなものかな。ブースはK44 白色手帖。2日連続参加です。なにとぞ。http://blog.livedoor.jp/yotalog-vcq/ posted at 01:44:12

以上です。

2日連続で打ち上げ、飲む予定なのでよければどうぞ[twitter:@yaoki_dokidoki]まで。