SOUL'd OUT "Singin' My Lu" の音色構成をヴィジュアライズ
M3でヒップホップのアルバムを作ってみようと思っています。そこで、最近心にずっと残っているヒップホップの楽曲であるSOUL'd OUTのSingin' My Luをまずは参考にしてみようと思いました。
今回の主な目的としては、ヒップホップ的なトラックはどんな音色を使っているかという点に注目しました。というのも、いままでの自分の音楽の作り方を振りかえるに、ギターやベース(所持している)を演奏したり、リコーダーや鍵盤ハーモニカやマグカップやハンドクラップといった、物理的にさわれるインストゥルメンツを基盤に制作していたことがヒップホップにフィットしないように思ったからです。
実際、まずは「wikipedia:ブレイクビーツ」のテクニックをWikipediaで読んで実践してみたところ、なんか違う。
単に所与のドラムフレーズを分解し、再構成する「だけ」ではヒップホップにはならない、そういうことが実践的にわかりました。たとえばしまさんには、「もっとループの単位を長くした方がいい」というふうにアドバイスをいただきました。
それはおいおいやるとして、自分が実際にDAW(Apple Logic Pro)を駆使しながらプログラミングしていて感じたのは、膨大(というほどでもないけど)なサンプルの中から、適切な音源を探し出してキーボードで弾かねばならないのは選択・決定する項目が多すぎて大変だなあということ。
Logic Pro は別にヒップホップに特化したDAWではないわけで、テクノとかジャズとかの音源もたくさん入っています。では自分がふだんヒップホップだと思っていて、ヒップホップとして楽しんでいる楽曲はどんな楽器(音色)を使っているのかということに疑問がわきました。
『超訳百人一首 うた恋い。』でED曲に配されていた同曲は、リリカルでいいなと思った曲のひとつです。ニコニコ動画では批判的なコメントもあったし、自分もラップかよwなどと思ったのですが、和歌を詠む/読むという営為を通して構成されていく「うた恋い。」の物語と、SOUL'd OUT の織りなすリリックのあり方がよくフィットしているように思われました。たとえば、現在ではとくに掛詞のようなテクニックは明示的なテクニックとしては用いられていないかと思いますが、「Lu La Lu」といったことばの音の使い方をするSOUL'd OUTの感覚がよいものに思われたのです。まあ細かいことはいつか分かったら書きましょう。
大まかには、同曲は次のようなインストゥルメンツで構成されているかと思いました。あと3つぐらいは捉えきれていない音色があります。
では、これらの音色を使えばヒップホップもしくはSOUL'd OUT的なサウンドを作ることができるのか。それを次回は試したいと思います。
上図はわりと適当で、各パートごとに使われているインストゥルメンツを表示しようと思っていたのですが、頭が煮詰まってとりあえずこんな感じで作業が止まってしまいました。