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フシギにステキな素早いヤバさ

フシギにステキな素早いヤバさを追いかけて。俺は行くだろう。

【個展】門眞妙「美しいending」は18日まで!【レビュー】

新宿眼科画廊:門眞妙個展の案内

00 配置図と作品情報

シールがついて、価格が隠されているのは、売れた作品です。たぶん。

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01 引っ越しました

門眞妙の作品がまず視覚的に支配しようとするのは、鑑賞者の目だ。

絵画の中のキャラクターは、たえず、正面をじっと見る。したがって、絵画に正対しようとする者は彼女たちと視線を交換しなければならない。

門眞妙の作品は、ギャルゲー的であるために、バストアップで切れていたりすることも多いが、この「引っ越しました」は足が地面に着いていて、そこに足が見えている。

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会場でお会いしたご本人の解説によると、彼女の作品の多くで足が見えないのは、実在度高くかき込まれた背景と、正面にかぶさったレイヤーとしてのキャラクターの実在が、対比的に疑われるようにということだ。

「そこ(風景の中)にいるようにも見えるし、同時にそこにいないのかも知れない」

そんな絵が描きたいらしい。


意図的に汚れ、ゆがんだ背景の建物と対照的に、佇む汚れなく桃のようにみずみずしい美少女。

ふとももからふくらはぎ、くるぶし、そして足にかけてのくびれの弱い体の線は、「幼女」(門眞さんにいわせると妖精)のようだ。この子はいったい何歳で、どこの町のコンビニで買い物をしているんだろう?

02 塵になって消えた

飾った爪やうねりのある髪をみればわかるように、ギャルだ。

背景には、防音がききそうな壁が張り巡らされていて、思わせぶりな飛行機が飛んでいる。

彼女の胸は、上の女の子よりも、大きい。

他の絵に比べると、電線や電信柱、防音壁や道路がつくりだす、水平と垂直の作り出すスクエアなリズムに注目してほしい。

そうやってみると、背後の空の飛行機もまた、目には映らない空の「軌跡」をとおしてわたしたちにくっきりとした心理的な水平線を見せていると思う。

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だとすれば。

彼女のスパイラルやロールを描く髪やリングのブレスレットは、スクエアではない回転運動を対照的に示している。彼女のニットのしたで日々ふくらむおっぱいもだ。

03 みつけてあげてね

好きなので買いました(分割で)。

タイトルはどういう意味なんでしょう。

この絵の好きなところは、髪の地色(パープル)と、髪のハイライト(イエロー)の色彩的なコントラストだ。

近づいてよく見るとわかるのだが(遠目でも直観的にわかる)このハイライトの輪郭は、まるでカッターナイフで切り抜いたかのような鋭い矩形的なシルエットを持っている。

この矩形が、背景の格子や、コンクリートのバリケードと呼応して、彼女のアホ毛のカールや両サイドのリング、そしてそのリングを構成するツイストといった曲線的な運動と造形的なコントラストをなす。

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セーラーの襟にひかれた2本の並行する白線は、画面左上隅の斜めにかかった電線や、背後の格子と幾何学的な対比をなしている。

とりあえずここまでだ。

見に行ってねみんな。 愛してるよ。